私の出産体験その3 病院に着き破水するまで②
午後9時頃になるとお腹もすいてきたので夫に近くのセブンでウィダーを買ってきてもらい、それを食べながら痛みと戦っていました。
この頃には痛みは最初の5倍くらい。太ももの痛さも増してきました。
陣痛が来ていない時はうちわであおぎ、陣痛が来ると太ももをさすり、すごく忙しかったす。
夫にもあおいでもらったり、足をさすってもらったり、お茶を飲ませてもらったりと2人とも忙しかったです。
私は痛みが来るので起きていられたのですが、夫は痛みもないので陣痛と陣痛の間に部屋にあったソファーで休んでいました。
私が呼ぶと夫は来てくれ足をさすり、陣痛が終わるとソファーに戻るという感じです。
すると何回目かの呼びかけで夫が来なくなりました。
どうやら疲れて寝ているようでした。
朝から起きててそりゃ疲れるよなと思い、寝かせてあげることにしました。
30分後くらいに自分で寝ていたことに気付き慌てて起きて声をかけてきました。
なんだこいつと思いながら、これからは寝ないでよと伝えまた足をさすってもらいました。
それからも夫は休憩しながら来てくれていたのですが、また夫が来なくなりました。
でも絶対に寝ていません。どうやら携帯を見ているようだったので
「ちょっと早く来てよ!」と少し怒り気味でいうと、「私に陣痛が来ていることに気付いていなかった」と謝ってきました。
「妻がこんなに大変な時に何を調べる必要があるのか、何をしてたの。」と聞くと
「キングオブコントの優勝者調べてた。」と言われました。
たしかにこの日はキングオブコントの決勝やってたけど。
かなりむかつきました。
でもここで怒って嫌な空気で出産したくはなかったので、優勝者を教えてもらいこの話を終えました。
その後午後10時ごろからは痛みはひどくなり、叫ばずにはいられませんでした。
「痛い!痛い!太ももが痛い!」
と叫び、夫に太ももをさすってもらいながら耐えていましたが
夫も足をさするのが疲れてきており、また私の姿から痛みがさっきよりも強くなっているのを感じ取り看護師さんを呼んでくれました。
看護師さんが来ると痛みが少しは楽になる呼吸法を教えてくれながら夫がさすっていた方の足を代わりにさすってくれました。
呼吸の仕方はとにかく長く息を吐くこと。
息を吸うときにお腹を膨らませ、吐くときは最後まで吐き切るのがポイントと言われました。
これで楽になったのかはわかりませんが、呼吸法など全く下調べをしていなかったのでとにかく言われた通り必死に呼吸しました。
看護師さんに片足をさすってもらいながら陣痛に耐えていると夫の姿が消えました。
どうやら看護師さんが来たからと休んでいるようでした。
私は両太ももが痛かったのでもう片方の足は自分でさすっていたのですがそんな余裕もこの頃にはなくなってきていました。
なんで夫が休んでいるのか意味が分からず怒鳴りたくなりましたが
看護師さんもいるし、その気持ちを抑え
「何してるの?早くこっち来て反対の足さすってよ!」とちょっとキツめに夫に声をかけ足をさすってもらいました。
左ももを看護師さん、右ももを夫、私はお腹をみんなでさすりながら大汗をかきながら陣痛と戦いました。
そして午後11時頃、私の陣痛の時の声がかなり大きくなっており陣痛の間隔も3分間隔になっていたことから1度先生に状況を見てもらうことになりました。
午後11時45分頃先生が来てくれ子宮口の様子を見てくれました。
先生から「子宮口は約5センチ。やっと半分まで来ている。早ければ今日、遅くても明日の朝までには生まれると思うよ。」と言われました。
まだ半分!!!この時点で陣痛が始まってから約10時間も経っているのに。
とにかく早く終わってくれ!と痛みに耐えながらそのことだけ強く思っていると
「出産も半分まで来たから、赤ちゃんの入っている膜を破いておきますね。」と言われました。
痛すぎて早く終わるなら何でもしてくれと思いながらされるがままに膜を破ってもらうと
ドロっと生暖かい液体が股から出てくるのがわかりました。
破水させられたとこの時理解しました。
この破水させられてからの痛みは今までとは比べ物にならないくらい痛かったです。
もう痛すぎてどれくらい痛かったか覚えていません。
髪の毛をむしり取るくらい痛かったです。
そしてここから赤ちゃんが出てくるまで、これまでよりは短いけどより壮絶な痛みとの戦いがまた始まりました。